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・本物のA級ストライカー

今回は題して『本物のA級ストライカー』。
「レストア」の意味と魅力について語らせていただきます。

「師に学ぶ」という言葉があります。
私は、79ローライダーに憧れて入社した某ショップに一年勤務した後、「V2エンジンがこれだけ凄いならV6、V8エンジンはいったいどうなのだろう」という好奇心と、当時興味のあったハイドロリックサスペンションシステムについて勉強がしたいという理由から、一軒のレストアカー専門店に入社する事になりました。


そのショップへの入社を決意させたのは、当時専務だった方の一言でした。

「私自身は技術の無い人間だと思っています。
ただ、ちゃんと走ってさえくれれば、大昔の車にこそ、今の車には無い魅力がぎっしり詰まってることを知っている。
だからちゃんと走れるように直し続けているだけです」

その言葉を聞き、私は直感的にその人の下で働く事を決意し、5年間勤めさせていただきました。
入社後ほどなくして、その専務が実は雑誌などで有名な方だと知りました。
当時、その道で20年もスペシャリストとして活躍し続けていたベテランが、新人に対し「自分は技術の無い人間だ」と言う。
このレストアに傾ける真摯な情熱、謙虚な姿勢が、そのまま私のモットーとなったのです。
当店の「どんな事柄にもベストを尽す」という姿勢にも繋がっています。

 

・レストアラーの語る「ちゃんと走ってさえくれれば」とは?

50年も前の車を、ちゃんと走れるようにレストアするとはいったいどういうことでしょう?
エンジン、ミッション、足回り、O/Hしてオールペイントして再メッキ処理、内装を張り替えて完成?

------実はここからが大変なのです。

旧車を新車状態に復元しても、まず当時とは交通事情が違うため、渋滞にはまるとオーバーヒートしてしまいます。ですから、ラジエーターやクーリングファンを大きくし、エアスポイラーを取り付けたりといった対策していきます。
そして現代でも快適に走れるように、良く冷えるエアコンやカーナビ、カーステ、パワーウィンドウなどを取り付けていきます。
ただでさえオーバーヒートする車両にエアコンを付ける・・・という事がいかに大変かというのはご想像に難くないでしょう。
最終的には環境に配慮した排ガスシステムの取り付けをし、過酷なテスト走行を繰り返します。
このように微に入り細に至るまで気の遠くなるような行程を経て、一台のレストアカーが出来上がるわけです。
本当の意味でのフルレストアとは、新車当時の復元に加え、当時以上の品質と機能性をプラスすること。
そして環境に適合した車に変える事だと私は学びました。


現在、当時学んだメタルワークや内燃機関ノウハウを駆使して日々作業にあたっておりますが、「旧車だから」とか「ハーレーだから」「チョッパーだから」と種類にかかわらず、車両である以上は環境にまで責任と自信をもって納車する。そういったカスタムショップを目標にしております。
私はここでご紹介したA級ストライカーのような方の足元にも及びませんが、志として持ち続けたいと思います。

 

メディスンマン カスタムズ 富田 真一

 

 



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